そらのハンコ工房では「宝石印鑑」と「天然素材印鑑」２種類の印鑑を取り扱っております。
このページでは、印鑑の素材について詳しくご紹介いたします。
天然石や再結晶石でつくった印鑑を「宝石印鑑」と呼んでいます。
石からつくったとは思えないほどの美しい艶と輝きは、職人が原石から丁寧に時間をかけて研磨することで生まれます。
天然石は本来、長い年月をかけてつくられた天然の石なのでヒビや内包物などを多く含んでいます。なるべくそのような箇所をよけて、大きな原石から綺麗な部分だけを使って印鑑をつくっています。
天然石を贅沢に使用してつくられた印鑑の美しさは格別です。
ご自分のため・大切な方のための“ 特別な一本 ”にしていただけます。
また、宝石印鑑は石の性質にもよりますが、ヒビがなければお彫り直しも可能です。
「結婚して苗字が変わった」「書体を変えたい」際に、お持ちの宝石印鑑を彫り直せる利点があります。
中には、一本の宝石印鑑を代々受け継ぐご家族様もいらっしゃいます。
そらのハンコ工房の宝石印鑑は、印鑑の形づくりや字をつくる作業、彫りも工房の職人が行っています。
♦︎天然石と再結晶石の違い♦︎
。.＊天然石＊. 。
天然石は自然の中で長い年月をかけ、少しずつ形づくられます。
なかには数万年から数億万年かけて成長していくものも。
一点ずつ異なる色や模様は、天然石の証です。
石によっては、インクルージョンやクラックが入り、天然石らしさを見ることができます。
現在採掘が禁止されているものもあり、天然石はとても貴重なものになりつつあります。
※インクルージョン：内包物。天然石が成長していく過程で、結晶の中に別の鉱物や気体・液体などが混ざり内包物が形成されます。石の中にあるプツプツとした気泡のようなものもその一つです。
※クラック：ひび。ひびと言っても、ただ割れているというわけではなく、長い年月をかけてできた結晶の美しい「証」です。
。.＊再結晶石＊. 。
天然石と同じ成分で人工的に結晶化させた石のことをいいます。
天然石を原料として不純物を取り除き、高純度に再結晶化させています。
自然に作られた石より時間を短くして作ることができますが、１００～２００日ほどかけて結晶化するものもあります。
とても手間がかかっており、人工とはいうものの、天然石と同じ成分・組織・構造をもっているので、偽物という意味ではありません。
合成石ともいいます。
天然石と人工石、成長速度は違いますが、どちらも美しい輝きがあります。
主に、柘や黒水牛・オランダ水牛・象牙などでつくられた印鑑のことです。
総称して、木口（こぐち）印鑑とも呼ばれています。
古くから使用されていて馴染みのある印鑑ですが、よく見ると木目の美しさや光沢など、それぞれ貴重な素材でつくっていることが分かります。
同じ素材であっても、一本一本色や模様が少しずつ違うところにも天然素材らしさが感じられます。
朱肉が付きやすいので押しやすく、捺印性の高さも親しまれている理由のひとつです。
使用頻度にもよりますが、メンテナンスをすれば長くお使いいただけます。
朱肉を付けたら拭いてからケースにしまうなど、簡単なことで大丈夫です。
そらのハンコ工房の天然素材印鑑は、山梨県で40年以上印鑑をつくり続けている職人が、心を込めてお彫りいたします。
手彫りでしか出せない風格のある字体を、素材の特性を生かして丁寧に彫っていきます。
。.＊薩摩本柘＊. 。
天然木材でつくる代表的な印鑑といえば「柘」です。
柘には、アカネ・柘・本柘などたくさんの種類があります。
中でも、薩摩本柘はとても品質が高いことで知られています。
主に鹿児島県産の柘を使用しており、通常の柘よりも硬度があり、木目の美しさ・捺印性の高さが特徴です。
色々な特徴をもつため、古くから薩摩本柘は印鑑以外にも彫刻品や櫛などの材料としても使用されてきました。
手軽に使えることや押しやすさもあり、人気のある薩摩本柘印鑑です。
。.＊黒水牛芯持ち＊. 。
艶のある黒色の印鑑は、水牛の角でつくられています。
水牛の角は耐久性のある素材なので、印鑑以外にもボタン・櫛・包丁の柄などに加工されます。
印鑑としては、捺印性が高いのが特徴です。
艶のある黒色と、印面の朱色のコントラストがとても美しい印鑑。
その美しい見た目と押しやすさが人気の理由です。
。.＊象牙＊. 。
象牙は、天然印材の中でも最上級の素材です。
美しい見た目だけではなく、印鑑にとって最高の性質を持ち合わせています。
朱肉が付きやすく捺印性に優れていて、耐久性・耐摩耗性にも優れています。
「先祖代々使用できる印鑑」とも言われているので、大切に使用・保管をすれば宝石印鑑と同様長くご愛用いただけます。
ひとつのものを長くお使いになりたい方には特におすすめの素材です。